2015年12月5日 山梨県塩山市・甲州市境(20)
「森の奥へ続く道」
日の射す時間が短い北側の斜面を歩いていると、数日前に降ったらしい雪がまだ残っています。この冬は前半がとても暖かく、12月初旬の訪問とは思えないような歩きやすさでした。
連嶺に北側から入る登山者は牛奥ノ雁ヶ腹摺山で引き返す人が多く、急に人の気配が消えます。静かな道を歩いていると、自分だけこの世界に取り残されてしまったような錯覚がしました。
ふと何かの気配を感じ、顔を上げて前方を注視。画面奥の黒い塊が「何か」に見えてしまいます。この時期に熊が活動しているとは思えませんが、一度イメージしてしまうと振り払えない妄想。
良くも悪くも、単独登山に起こりやすい現象です。風景や自分自身と、静かに向き合える時間。
山梨・小金沢連嶺から南大菩薩の山々の写真が続きます。もうまもなく終わり、次に進みます。代休で平日休み。外はとてもいい天気なのに、起きたのが遅くて遠出のチャンスを逃しました。
OLYMPUS OM-D E-M1 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2 ASPH.
by sukakichi3
| 2016-02-02 11:58
| 山梨